イギリスでライブしてくるよ。-日本以外でライブする時の機材とかパッキングの話
こんにちは、大変お久しぶりです。妖怪ギター女です。
更新間隔がとても空いてしまい申し訳ないです。
実はイギリスでライブすることになりまして、その準備もありこの数ヶ月忙しくしてて更新できませんでした。
ライブなくても普段から更新頻度ひっくいですけどね。本当すいません。
そんな自堕落な私ですがありがたいことに出演のお誘いをいただき、イギリス数箇所でライブ&少しヨーロッパをぶらぶらしてきます。約3週間の滞在予定です。
ただ今出発前、空港のラウンジでこちらの記事を書いています。

パッキングのジレンマ、旅行に行くのではないゆえに
今回のライブ、何を演奏するかもさることながら、何をバッグに詰めて持っていくか非常に悩んだわけですよ。
初めてのイギリスとヨーロッパなので。しかも一人旅。そして初めての海外ライブ。初めてづくしでどうしていいのかわからず手探りで準備していました。
渡航にあたってネットでいろいろ調べたり旅行好きな友達に話を聞いたりしたのですが、旅行が好きな人って多くの場合「旅行」が目的なんですよね。当たり前ですけど。
どういうことかというと、機材が好きなわたしがエフェクターやギターに10万つっこむように、彼らは「旅行」をするため足元にゆとりがある席を求め飛行機のクラスを上げたり、ホテルでワンランク上の部屋に泊まったり、楽しい思い出を作るべく観光ツアーや旅行代理店で安全な旅行を組むわけです。
そう、わたしの様に旅費を少しでも浮かせるために友人宅に泊まらせてもらったり、夜行バスと高速バスを乗り継いで小さな座席の上で足を丸めて眠ったりする、そんな旅は想定してないわけです。
そりゃせっかく羽を伸ばすのにそんなしんどい思いしたくないですよね。わたしもできるならしたくないよ。
かといって一人旅と格安旅行のプロであるバックパッカーの方のブログを拝見しても、それはそれでわたしの目的とは違うんですよね。一人旅の注意点や荷物の減らし方など参考になるところはもちろんたくさんあるんですが…、こちら機材だけで機内持ち込みサイズのバックパックがパンパンになってますから。
あとミュージシャン特有の悩み、物販。
今回のライブのためにTシャツやCD、キーホルダーなどちまちまと用意した物販。これがすっごくかさばる。売り物ですので壊れないよう厳重に梱包しないといけませんし、Tシャツも圧縮パックでしわくちゃに詰めるわけにもいきません。当然バックパックに入る量ではない。
私や音楽やってる人のこういう渡航の場合、目的は旅行ではなく「渡航先に行って無事ライブをすること」が目的なので、旅の意識もいろいろ変わるわけです。
それに加えて現地の皆様に宿泊とかでお世話になるからお土産とか持ってかなきゃだし。3週間くらいヨーロッパをウロウロするので、ライブの衣装も考えると途中で洗濯するとしても洋服類がそこそこ必要。
(長期旅行の場合服の洗濯どうするのって旅好きに聞いたら「ホテルのフロントにやってもらいなよ」って言われたけど、わたしが泊まる格安ゲストハウスにそんなサービスないよ!!!!手洗いで自力洗濯の覚悟です!!!)
さらに出発直前でライブ主催者が「水着持ってこいよ!ライブ終わったらみんなで海行こうぜ!」とか言い出したから水着とサンダルもいる。
…旅行が目的ではないとか言いつつ旅をエンジョイする気分が漏れ出ておりますが、まあ減らせない荷物が多いのですよ。バックパック一つで一人旅ってとてもとても憧れますが、今回は絶対無理。
そんなわけで、バックパッカーのように荷物を減らすには限度があり。
かといって音楽活動の予算もカツカツ、わたしの身の回りの旅行好きの人ほどお金をかけられず。
移動も多いので荷物はコンパクトにまとめなくてはいけないが、しかし機材を確実に守り抜き、ライブ当日を無事迎えなくてはいけない。
などなど散々考えた結果結局スーツケースとバックパックを分けてもつことに決めました。これが限界。
スーツケースに物販、服、現地の皆さんへのお土産を入れて飛行機の預け入れ荷物に。バックパックには機材をいれて機内持ち込み手荷物に。
機材は肌身離さずで、なにがなんでも機材だけは守り抜くぞという布陣で旅に臨もうと思います。
この記事がそういう同じ境遇の人が荷物を詰めるときの助けに少しでもなれば良いなと思います。
機材セット図と持っていく機材説明
長々書きましたが機材のことについて。
まず今回の私のセッティングはこんな感じ。

コンセプトは軽量化と対応力です。
持っていく機材について一つ一つ触れていこうと思います。
Novation Audiohub 2×4(オーディオインターフェース)
Novationの現在廃盤のAudiohub。MIDIコントローラーを最大3つ繋ぐことができるUSBハブ内蔵のオーディオインターフェースです。
持っていく機材を考えるにあたり電源がやはりネックになりまして。日本とヨーロッパとイギリスと、全部プラグの形違うんですよね。
音楽機材やパソコンのアダプタは海外規格である240Vまで対応しているものが多いので、電圧についてはなんとかなりそうなのですが、プラグの形状から違うのは不安しかない。
変換アダプタは購入しましたが、何があるかわからない以上できる限りライブ時に電源に繋ぐ数は減らしたい。
こちらのAudiohubはパソコンに繋ぐだけで他にUSBハブを繋ぐ必要がなくなるオーディオインターフェイス。USBハブ断線の危険も少なくなって最高。
さらにこのAudiohubの電源アダプター、ヨーロッパ仕様のプラグにアダプタを変更できるパーツ付き。完璧。

TC helicon create (ボーカルエフェクター)
TC heliconのボーカルエフェクター。あまり見かけないタイプかもしれません。この中の空間系とかを多用してます。
セットや場所にもよりますが、最近はPAさんにマイクを任せず、自分の手元でマイクの音量やエフェクトのかかりをコントロールすることが増えてきてます。難しいけどこれが楽しい。
特に今回共演者もインスト系が多いことや、演奏する場所がクラブっぽい所とアートスペースっぽい所、バーの一角やDIYなライブハウス等割とバラバラなこともあって自分の手元で出力まとめたほうがいいかなと思い持参します。
Shure WH20XLR(マイク)
最近導入したヘッドセットマイクです。
元々私の歌唱スタイルが、ウィスパーって言うんじゃないですがそこまで声張らない系でして。好きな声を出すためにはマイクに近づく必要があって、そうすると低音が膨らみがちなんですよね。それがすごく嫌だった。
なのでマイクに近づいたときの低音の膨らみがある程度抑えられて、かつライブハウスの出音の中でもハウリングが起きにくいマイクを探してまして。それでヘッドセットいいんじゃない?と思い導入したら非常に良かった。
まずハウリングがおきにくい。指向性が相当狭くて周りの音を拾いにくいので、ライブの爆音の中でも本当にハウりにくい。
そしてローカットぎみで低音が膨らみにくい。マイクは近接効果と言って、口に近づくと声の低音成分が大きくなってしまうんですよ。それがすごく嫌だった。でもこのマイクはその近接効果がかなーりマシになるよう設計されてます。ヘッドセットなんて元々口元近くにマイクをセットして使う前提だからさもありなん。
さらにプラスで手が空いてMIDIコントローラーやエフェクターのつまみをいじりやすいという良さもあり。わたしつまみいじるの大好きだからありがたい。
こちらのヘッドセットは有線なんであんまり派手には動けませんが、私はライブ中そもそもそんなに動かないんで問題なし。
普段録音でもライブでもShureの定番マイクSM58を使ってるのですが、WH20XLRの音はそれに結構近い感じ。ライブハウスでも問題なく使える品質で場所を選ばないと感じたので、今回マイマイクとして持参します。

Akai APC mini, Novation Launchpad XL MK2(MIDIコントローラー)
Abletonでライブするには必須のコントローラー。2つ持っていきますが本当は1つにまとめたかった。APC40ほしい。軽さとBPMをデフォルトでいじれるらしい設計に惹かれる。APC MiniもLaunchpad XLもどちらもとてもいい機材なんですけど、1つにまとめられたらよかったなとただいまラウンジで非常に後悔しています。(機内持ち込み重量制限的意味で)


番外: ZOOM Q2n-4k(カメラ)
可能ならライブの映像を撮ってきたいから。とても軽いのがよい。電源は貧弱なのでモバイルバッテリーに繋いで使用。

以上です。ギターは持ってきてません。もし必要になったら現地で借りようの精神。
ギター女を名乗ってるのにそれでいいのか。
こんな感じです。
どうなるかはわかりませんが、これらの機材と共に今からイギリスに飛んでこようと思います。無事帰ってきたらまたブログに機材の感想とか書こうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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