コロナに負けるな配信奮闘記 2021年版 -オンラインフェスについて考える
こんにちは、暑いですね。6月だって言うのに真夏日。
暑い日には家にこもってアイスもいいですが、海や山の暑い中で夏を思いっきり感じたいと言う欲が出てきたりします。
私は基本インドアなんですけども。外に出れないってなると逆にね。
夏といえばフェスって人も当ブログを見ている方には多いかと思いますが、今年はアフターコロナの時代に向けて感染対策や人数制限を行なった上で開催に踏み切るフェスも多いです。そんな中オンラインフェスっていうのも注目されるところだと思います。
オンラインフェスっていうと大掛かりなイメージがありますね。オンライン上のお祭りってなんか近未来というか。
言葉の響きからは特設ウェブサイトを作ってチケット制のシステム組まないとできないような大層なイメージもあります。実際大手だとそういうフェスも多いみたい。
ただ私が参加したのはもっとDIYなものです。YouTubeチャンネルやレーベル、もしくはそれらが共同でやるお祭り。
今回はオンラインライブについての記事として、そんなオンラインフェスについて話します。
前回の記事たちはこちら。
参考に、こんな感じでやりました。
今回ブログに他の人の音源貼るのってどうなんだろうって思って出演したイベントの一つ、"QUANTUM ELECTRONICS"主催であるNyoka Shojeさんに相談して、自分のパートだけ切り抜いてアップロードさせてもらいました。
インディペンデントで素敵なチャンネルさんです。
今回はオンラインライブについてみてて思ったこと、出演して思ったことなど書き殴っていきます。
いろんなサービス、配信戦国時代
オンラインライブっていうのは今の世の中根付きましたが、ただ一口に配信と言ってもやりたいことはちょっとずつ違うんじゃないかと思います。
チケット制にしたいとか、いろんな人に無料で見て欲しいとか、画質にこだわりたいとか、コメントを読みつつリスナーさんと距離近くやりたいとか。
まず、いわゆるメジャーな人たちがやってるようなオンラインライブについて考えてみます。
テレビもオンラインライブの一種ですよね。見る人数もやっぱりまだまだ多いですし。ただ出演にはいろんなハードルがあります。
あとは特設サイトを作ってそこで配信しちゃう方式。これもチケットも売れますし一箇所に囲い込めますが、短期間で作るだけあってやっぱり細かいバグや不具合など聞きますね。
Eプラスをはじめとしたチケットサイトも自分のサイトで配信サービス始めたりしてますが、個人で使えるかというとやっぱりひとつハードルが高い。他の配信ライブ特化サービスだとZaikoとかでしょうか。ただ私が試そうとしたときは登録がちょっとハードル高かったです。
こんな感じでさすがメジャーな人たちのやるのはどれもこれも敷居が高い。多くの人を動かさなきゃいけない。私そんなお金も体力もない。
なので私みたいなのは定番のサービスを使ってお手軽、お安く配信を行う方に思考がいくわけです。
誰でも使える既存の動画配信サービスだとやっぱり大手はYoutube。Youtube LIVE機能は誰でも使えます。投げ銭やスマホからの配信が登録者1000人超えないとできなかったりはしますが、ここで配信しとけば間違いない感はすごい。終わったあとのライブをコメントごとアーカイブとして残せるのもいいですね。収録ライブでYoutubeならプレミア配信もありあり。
コメントはフェス感には大事だと思います。お味噌汁には米。配信にはコメント。
コメントといえばインスタライブは質問箱を設置できたり、コメント機能充実してますね。ただこれはもうちょっと手軽な、家での弾き語りやトーク主体のライブ配信が多い印象。ガッチリしたライブハウスの配信ではあまり聞かない気がします。
ライブハウスからの配信だと、Twitchで配信する人はわりと見ますね。チケット制の配信ができるようになっているのが主催側にとっては便利だなと思いました。SNSと連携楽なのもよし。
そしてあまり見かけないのですが、Vimeoを使うのもアリかなって思います。映像作家さんの作品やミュージックビデオのHD版なんかが投稿されてるサービスのイメージですがライブ配信も対応してます。ウリはやっぱり高画質。Vimeoを使って個人で配信している人を見かけないんですがチャットもあるし、大手の配信サイトとかでもVimeoのシステムをベースに使ってるの見ましたし。
こだわりや知識がある人にはいいんじゃないかな。
他にはFacebook LiveとかLINE LIVEとかニコ生とか。この辺は私はあまり見ないんでわからないですがいろんなサービスがあります。自分の普段の活動やリスナーさんに合わせていろいろ選べて、インディーでも個人でも手軽に配信できます。バンドメンバーでスマホを持ち寄れば複数サービスで同時配信だってできます。いい時代だあ。
アマチュアに限らず、最近はやついフェスとか既存のサービスをフル活用して全編無料で配信するみたいですごいなって。
LINE LIVEとかニコ生とかビクター等複数Youtubeチャンネルとか総動員して全ステージ配信するみたいですね。オンライン限定の出演者がいたりで本当すごい。規模が規模なのでテレビも巻き込んでいて、大手のパワーと個人の気軽さを両立している感じがすごくいいなあと思いました。
緊急事態宣言が出て一年以上経ち、グラストンベリーみたいに出演者を絞った上で配信する形式のフェスとか出てきましたけど、生フェスの全ステージ配信してやるぜ!!って言うのはあんまり聞かない気がします。想像するだけで絶対大変だもん。本当すごい。
あとピアノ系のYoutuber様方とかそれぞれのチャンネルを使ってリレーフェスやってたりしたみたいですね。最初聞いたときはチャンネルの移動ってめんどくさそうちゃうかと正直思ってたんですが、あとで聞いて見たらかなり盛り上がったようで、皆さんチャンネルの移動含めて楽しんでたみたいです。サーキットフェスっぽい感じなのかな。
私の場合、DIY配信フェス準備から本番まで
こんな感じで皆さん工夫してライブをやっているなあと、最近は参考半分趣味大半で人のオンラインライブを見ています。大手のものから個人のものまで。
そして私の場合、主な参加先は最初言ったようにYouTubeチャンネルやレーベル、もしくはそれらが共同主催するフェス。みんなが”なんかやろうぜ!"って勢いで始めた感じのインディーなフェスです。なので内情は多分もっとフランク。
私が出たフェスはスタッフの人数が少ないのもあり基本収録ライブです。出演者に一回一回通信を繋ぎ直すと大変だからね。1時間から数時間、長いとこでは10時間以上とかぶっ通しで流し続けることもあるし。出演者も全員遠隔で住んでる場所もバラバラだしで、これを生でやるのはなかなかね。事故の未来しか見えません。
そんなフェスの開催が決まると、主宰者から締め切りや長さ、ファイル形式なんかが書いたお誘いメッセージが来るので、締め切りまでにひーひーいいながらつくるわけです。締め切りは2,3週間とかです。正直締め切り近すぎるんですよ。ライブなんだしあっさり撮ればいいんでしょうけど私なんかは結構時間かかるのでせめて1ヶ月余裕が欲しいです。
ライブは映像つきを求められることもあり、ビジュアルはこちらで用意するから音源だけ送れってパターンもあり。映像も送れる方が雰囲気を固められて好みではありますが、音源のみのタイプのライブもフェスとして出演者全体に統一感がでるのでおもしろいです。
映像は私だと自分のパフォーマンス動画をつけることが多いんですが、他の人のを見ると宇宙や風景の映像と合わせてみたり、ビジュアライザーっぽかったり、自分のライブに3Dの映像合成したり、映像作家さんと組んでたり。いろいろです。
本当みんないろいろな映像をつけてくるなあと思います。自分の動画を作ってる時点では他の人がどんな映像を持ってくるか予想がつかないので、どういう雰囲気にしようかは毎回考えどころです。
自分の普段の雰囲気を貫くのもありだし、主催や共演者のチャンネルの動画や、フェスが初回じゃないなら過去のアーカイブを見て方針を決めるのもありです。私は出演のお声がかかったら一応ざっと見て雰囲気決めてます。
そうして考えた末、結局ワンアングル一発どりなシンプルな映像を送ることが多いです。シンプルな動画なら他の映像と混ぜてもまあ浮かないかなっていうのと、あとライブ配信だと作り込みすぎるものより生感があるものがいいかなって考えもあったり。
映像はZOOMのQ2nで撮影、音はAbleton Liveで収録。本当便利ですAbleton。カメラ側の音と混ぜたりなどします。

そうやって動画を作って主宰者さんに送ります。主宰者さんも告知の画像作ったりスケジュール調整したり大変なので締め切りは頑張って守りましょうね。もしメールに出演連絡必須と書いてなくても、出演しますと一言連絡を早めに入れるとなお優しいです。
あとこれは私が出るようなインディーのフェスの場合の注意ですが、生と違ってオンラインフェスは気軽な分、主宰がばっくれようと思ったら簡単にばっくれられます。なので映像や音源を渡した後もしばらくはファイルを保管しておくことをおすすめします。ファイルさえあるなら自分のチャンネルに上げるなりMIXCLOUDやSoundcloudに上げるなりSNSでの宣伝に使うなりいろいろできますし。いや本当。本当ね…。
話はそれましたがライブ本番の話を。
私は主催やったことないんで当日は見てるだけですが、主宰者さんはMC入れてみたり盛り上げどころでファンファーレ的効果音入れたりいろいろやってました。
もうフェス全体の動画が出来上がって流してるだけなのかなーって思ってたんですが、"ごめん!一人出番飛ばしたから今から流すわ!"って急遽出演順を変えてセットをぶち込んでるのを目撃したこともあるので、皆がどういうシステムでやってるのか非常に気になるところです。
配信当日に物販としてウェブストアをオープンして、限定ポスターやTシャツを売ってるフェスもありました。
当日よりもっと前からグッズを販売して、ライブ中画面の前で着ようぜ!なんてのもあり。
ShopifyやStores,BASEなどいろんなウェブショップもありますし、ネット上でオンライングッズを準備してリスク0でTシャツやキーホルダーなど売れるサービスもいろいろありますので、準備するだけでもしとくのはありだと思います。やっぱフェス行ったら記念欲しいじゃん。私も出演の記念に買いました。
配信当日ライブ画面の操作で忙しいなら、コメント欄に定期的に寄付や物販の告知を投稿するBotを用意しておくのもありですね。何回か見かけましたが便利だと思う。
Twitterも巻き込んじゃって、フェス用にアカウント用意したりして。イベントのハッシュタグなんか作っちゃうのも盛り上がるかなと思います
そんな感じのオンライン配信、いろんな人が好き勝手コメントを書き込んで声はないはずなのに確かに感じる賑やかさはまさにフェス。
そして収録なので本番当日には当然パフォーマンスが終わってるんですが、前回もちょっと書いたようにチャット欄に参加して私は楽しんでいます。
他の出演者さんの出番の時はみんなと絵文字連打で盛り上がったり。自分の出番の時はライブの自分に合わせてカンパーイとか言っちゃったり。他の人に「いいねー」って言われたのにありがとうって返したり。非常にいいです。
オンラインフェスに出演して思ったこと
参考になるかはわかりませんが、私の体験したフェスだとこういう感じでした。もっと大規模なフェスに参加する人とかの参考になるかはわかりませんが、主宰したい人も参加する人も、インディペンデントにDIYにやってく人の参考になればいいなと思います。
思ったのは、生ライブとオンラインフェスの良さって本当別物だってことです。
そりゃ近いところもあるし、近づけようと思えば両者近づけられますが、競合して食い合うようなものじゃないと私は思いました。みんな違ってみんないい。
コロナ以前からフェスって体験を売るものだと思ってたのですが、コロナで尚更そう思うようになりました。生ライブの爆音やみんなと空間を共有する体験を伝えるのはライブ配信ではやっぱり難しいです。
あとフェスご飯。遠くで聞こえる演奏とともに食べる屋台のグルメ、暑い中首に濡れタオルを巻いて流し込んだビールの美味しさ、プライスレス。
そして配信ライブは配信ならではの良さがある。遠くだったり日程合わなかったりで参戦難しい人に非常に優しい。学生から社会人、体力のない私みたいな人、みんなに優しい素晴らしい世界。
ちょっと見てみたいなーってライト層も配信をきっかけに興味を持ってライブに来てくれるようになるかもしれませんし。
普通に生フェスが行われるようになってもオンラインフェスっていうのは継続してやって欲しいなって思います。
そんな感じで今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました。
よかったら配信について書いた前回の記事も読んでください。
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