Z.VEX FUZZ Factory – ファズファクの接続順について考える。

2021年6月10日

こんにちは。作曲の合間にブログ投稿を頑張るギター女です。現実逃避ともいう。

今までこの辺の記事でボードを晒してました

が、最近の私のボードってまたちょっと変わってきてますので、久々に貼ろうと思います。

これが2021年現在の私のエフェクターボードです。

わあ頭悪い。ちなみに繋ぐのは主にベースアンプです、これでエレキギター弾き語りとかやってました。

最近はライブしてないのでアンプに繋ぐ機会も減りましたが、このセッティングで作曲のときもパッドみたいな音を作ってたりします。

繋いであるのは左からZOOM MS50G。

次がBOSS DD-6。

そしてEQDのData Corrupter。

そしてこの最前段に位置するZ.Vex Fuzz Factory。多分この中で一番有名なのに、高校時代に入手してずっと使い続けているのに、よく考えたらブログに取り上げていなかった。

なので書こうと思います。

サウンドハウス

FUZZ FACTORYってどういうファズ?

Fuzz FactoryはZ.Vexさんが作ってるファズです。ゲルマニウムトランジスタというのが載っています。ラジオにも使われているアレです。だからか分かりませんが、部屋で弾いているとたまによくわからない国のラジオの音を拾えたりします。深夜につないでいるとたまにビクッとします。

ZVEX ( ジーベックス ) / FUZZ FACTORY Vexter Series

ZVEX ( ジーベックス ) / FUZZ FACTORY Vexter Series

手書きの筐体が人気ですが、こちらの様にイラストがプリントされた廉価版、Vexter seriesもあります。中身は一緒です。私が持ってるのもこれ。

ファズとしての音ももちろん、超発振するファズとして有名です。

つまみはvol ,gate, comp, drive ,stabの5つ。

Volは音量、Driveは歪み量っていうのはぱっと見でわかると思います。よくわからないのは残りの3つ。

Stabは主に発振音の量を調節するのに使います。回し切ると発振がなくなってファズっぽく使えます。

Compはコンプのつぶれ感、Gateはぶちぶち感を設定できる…と言いますが、実際触ってみるとCompをいじったらぶちぶち感が変わったり、Gateをいじったら潰れ感というか音の感じが変わったりします。

なのであんまりノブの名前に囚われず、主にこの二つのつまみを音を聞きつついじるしかないなという感じ。

個体差も大きく習うより慣れろって感じのエフェクターです。

本当、ファズファクトリーの設定の難しさはなかなかです。

まずサスティンが難しい。本当に全然伸びない音が作れてしまう。

使いやすい伸びのある音とファズのぶちぶち感の両立が難しいんだ。

前Fat fuzzfactoryやFuzz factory7を試奏したけどそっちの方がサスティンとか綺麗に出て、どんな設定でも普通に使える音になったかなって思いました。ちょっと欲しい。

Fatじゃない方のFuzz Factoryはその分音を作り込んでいくというか、うまくハマった時の楽しさが大きいエフェクターだと思います。

これがFat Fuzz Factory。音は作りやすそうだし入門にはこっちの方がいいのかも。

ZVEX ( ジーベックス ) / Russian Fuzz Factory 7ZVEX ( ジーベックス ) / Russian Fuzz Factory 7

このRussian Fuzz Factory 、ロシア製ゲルマニウムトランジスタを使ってるらしいんですが、イラストめちゃくちゃ可愛くないですか。

私が触ったのはこっちの招き猫モデルでした。

可愛いっていうか奇妙さましましのイラスト。でも好き。

こんな感じでオリジナルのFuzz FactoryをはじめとしてFuzz Factory 7やFat Fuzz Factory、アンテナ・パッド搭載で発振を足で操作できるFuzz Probeに縦型タイプのSilicon Fuzz Factory とかいろいろバリエーションがあります。

さらにそれぞれ手書き版やアニバーサリーモデルに限定版、イラスト変更版なんかあったりして。意外なほどにバリエーション豊富なエフェクターだったりします。

ファズファク兄弟たち。どれも可愛い。

Fuzz Factoryのお悩み、繋ぐ位置について

ファズファクをどこに繋ぐか。前に繋ぐか後ろに繋ぐか。接続順って結構悩ましい問題だと思います。

私はというと、基本最前に積んでます。理由はFUZZ FACTORYの前にバッファーが積んであるBOSSの様なエフェクターを繋ぐといい効果が得られないから。

Fuzz Factoryはハイインピーダンスで入力される設計らしいので、バッファーを通したローインピーダンスの音を通すのは向かないらしいですよ。

私自身あんまりピンときてはいませんが、実際触って組んでみると前段に置く方が多くなるのです。

そんな前段にあった方がいいよと言われるFUZZ FACTORY、他の前段にあった方が良いと言われるエフェクターと、どっちを前にした方がいいか私の考えを書きます。

ファズファク VS バッファー

例えばVivieのCLIONEの様なバッファー系のペダル。

Vivie ( ビビー ) / CLIONE バッファー/ブースターVivie ( ビビー ) / CLIONE バッファー/ブースター

ギターからのハイインピーダンス信号を、ノイズや音の劣化を防ぐためローインピーダンスにするバッファー。こういったエフェクターは通常ギターの直後に繋ぐことが推奨されてます。

ただ先ほども述べた様に、Fuzz Factoryはハイインピーダンスでの入力を想定して作られたペダルなのでバッファーの前に繋ぐのを私はお勧めします。

ファズファク VS ボリュームペダル

ボリュームペダルはちょっとややこしいです。なぜならボリュームペダルにはハイインピーダンスのものとローインピーダンスのものと二種類あるから。

先ほど述べた様に、Fuzz Factory自体はハイインピーダンス入力が向いているのでそれを頭に置いて選びます。

例えば同じBOSSのボリュームペダルでもFV-500Hはハイインピーダンスペダルなのでファズファクトリーの前。

BOSS ( ボス ) / FV-500H ボリュームペダルBOSS ( ボス ) / FV-500H ボリュームペダル

FV-500Lはローインピーダンスペダルなのでファズファクの後ろ、というかアンプの直前。

BOSS ( ボス ) / FV-500L ボリュームペダル

間違い探しかよって感じですが、自分のペダルがどっちなのかよく見て繋ぐ、もしくは自分が出したい音でどちらか選んで買うのが良いと思います。

ファズファク VS ワウペダル

ペダル系エフェクターといえばカッティングにもソロにも欠かせないワウペダル。最近はちっこいワウも増えてより使いやすく、ボードにも入れやすくなったワウペダル。

PLUTONEIUM ( プルトニウム ) / Chi-Wah-WahPLUTONEIUM ( プルトニウム ) / Chi-Wah-Wah

そんなワウペダルもどこに配置するべきか迷いますよね。歪みの前においてファンキーもよし、歪みの後ろにおいてロックもよし。どちらに置くのもお好み次第って感じで、ワウって配置に正解がないエフェクターだと思います。

ただこのファズファクトリー、でる帯域がめっちゃ狭い。
だからワウみたいな周波数をいじる系エフェクトの前につなぐと、ファンキーなサウンドではなくワウがちょっとした発振コントローラーみたいになります。ワウってなんだっけってなる。

なのでワウをワウとして使いたいならファズファクトリーが前、そんなん知るか!ってとんがったお方はワウが前。

同じ理由でイコライザーもファズファクの前を私は推します。ただ相性もあるので、試してみないとわかりません。あえて逆にすることで今までにないサウンドが作れたりするかもね!

ファズファクトリー VS Data Corrupter

ファズファクとData Corrupter。この二つを併用しようとする人がどれだけいるかはわかりませんが、低音+発振+ファズペダルであるData corrupter。これとFUZZ FACTORYどちらが前か。

私のおすすめはFUZZ FACTORYが前です。

なぜかというと、前述した様に出る帯域が狭いFUZZ FACTORYを通すとData Corrupterで作った低音がどっかいくからです

私がData Corrupterを使うのはその低音ゆえなので、試した結果Data Corrupterが後の方がしっくりきました。

なので同様にデビエバーの様な極悪ノイズペダル、オクターバーや低音増幅系のエフェクターなどを元々の用途で使いたいならFuzz Factoryの後ろにおくのが良いかなと思います。

しかし、Data Corrupterの音を通すとなんでもData Corrupterっぽくなってしまうっていう意見も見ますので、あんまりData Corrupterから出る低音にこだわりのない人は後ろにFuzz Factoryを置いて唯一無二のファズサウンドを目指すのもアリかもしれません。


終わり。

そんな感じで私の使用した感想を書きましたが、あくまで感想です。接続順もセッティングも自分で色々試すのが一番だと思います。

個体差も大きいし、意外なセッティングで意外なことが起きるエフェクターだと思うので。触って色々試していくエフェクターだと思いました。

読んでいただきありがとうございました!