コロナに負けるな配信奮闘記 2021年版 – 機材解説、自室から頑張る編
こんにちは、前回の記事で配信について少し触れました。
前回はオンラインライブについて思ったことをざっくり触れたので、今回はライブの機材とか配信する流れとか。
私がライブの時にどういう感じで進めているかなどを書こうと思います。
今回は自室から頑張る編です。
ライブに使った機材
Ableton Liveを使ってあらかじめ作ってあったトラックをいじりつつ、ボーカルや演奏をするスタイルのライブに挑戦してみました。DJライブっぽい雰囲気出したかった。
マイクはSM58。ミキサーはSoundcraft Notepad-12fxです。
カメラは4アングル用意しました。
内訳は以下の様な感じ。
- ちょっと上からとった引きのアングル : ZOOM Q2n 4k
- ちょっと寄った全身1 : Canon EOS kiss X5
- ちょっと寄った全身全身2 : IPhone6
- 角度違いのアップ : IPad Mini
CanonのEOS Kiss X5は大学の課題のために必要だった初心者モデルの一眼レフ。IPadは貰い物、弟くんが昔使ってたやつを譲ってもらったやつです。家中のカメラがついているものをかき集めた感じ
参考に、今回の記事はこのライブをやった時について話してます。
照明も家中から総動員。小さいライトをいっぱい置いてオンオフで変化を付けようと企んだ。
こういう風に照明を切り替えるのはちょっとした思いつきだったんですが、結構いい感じにできたなと思います。30分くらいのライブをするからね、映像に変化足したくなってね。
こういう遊びができるのは配信ライブならではって感じで楽しいです。
あと今回は楽器もベースやキーボード、パッドなどチマチマかえてます。楽しかった。
ライブまでのスケジュールはこんな感じ。
ライブですが、撮影、音響、編集など、基本的に一人で頑張ってます。
密を避けるための配信なんだから仕方ないね。
屋外での一回友達にカメラの設置とか手伝ってもらったけど、部屋からのオンラインライブは一人で頑張ることが多いです。
一人で撮影から演奏までやるとなると、実際やることはどんなものなのか。
本番までの流れを思い出しつつ書いてみました。
1日目、機材を置いてみる。
どんな感じでやろうかなーってイメージしつつです。キーボードを並べてみたり、ギター弾くならこの辺に座るかなとか考えてみたり。並べてみないとわからないことは多いです。
ちなみに私は部屋のベッドの上で主に撮ってるので毎回撤収して寝て次の日楽器を置き直してます。無駄です。
2日目、カメラの配置を決める。
構図決めが主なときはカメラをPCにつなげてモニターできる様にすると便利です。画質や光の感じなどが録画と変わっちゃうので本決めはできないですが、構図を頑張って決めます。
ちなみにこの日にQ2nを三脚ごとぶっ倒してお陀仏させました。ZOOMに有償修理を依頼したらワングレード上の現行品、Q2n 4kが送られてきました。神対応。発送も早かったおかげで予定してた撮影日に間に合った。本当にZOOM様ありがとうございます。一生推します。
3日目、ライティング。夜更かしが始まる。
照明の配置や種類を試しつつ、カメラの構図をもっときっちり決めます。マイクの位置とかも動かしつつ。
光の具合を見たかったので、できるだけ当日と同じ時間帯で作業しました。私の場合夜に撮ろうと思ってたので夜眠い中頑張って調整しました。
やりたいライブの雰囲気的に夜が向いてるかなって思ったからというのもあるし、日光のブレがない夜の真っ暗な時間の方が本番と同じ環境でテストしやすいかなって。その代わり夜更かし必至。
4日目、実際にテスト撮りしてみる。
照明が同じでもカメラ設定で全く雰囲気が変わるので、いろいろ試します。
今回かなりライトをカチカチする演出を考えてしまったので、一番暗い時と明るい時どちらでも映りが綺麗な設定がどれか探りました。途中でライティングが変わるライブは設定が大変です。
そして私の場合ですが録画の色がWebカメラとしてPCでモニターした時のものとかなり違ったので、実際に撮影した動画をPCに読み込んで確認をひたすらやります。地道。そしてこの日も夜更かし。
5日目、ライブ当日。
本番当日はライブするだけです。
私の場合撮影は基本一発勝負で全力投球。集中力的にも撮り直してすとして2、3回くらいです。今回の取り直しの原因はライトのつけ忘れと消し忘れ。セッティングといい本番といい、面倒な演出考えた自分のせいでかなり苦労が増えました。
あと本番当日、土壇場でIpadのカメラをなんとなく増やしてみました。結果かなり使える映像が撮れました。他のカメラと全然違うアングルからの映像は動きが出るし便利ですね。
こんな感じが今の私の大体のライブの流れです。実際はもうちょっと日数がかかっています。
今回はライブ企画してから新しい曲作ったりしたし、準備中も間に別の作業や音源を修正する日が入ってたり、あとぶっ壊した機材の修理待ちとか。
実際作業した日を書き出してみたらこんな感じってだけです。
最近の私は収録ライブが多いですが、生配信だったときも当日やるのが配信か収録かという違いくらいで流れはそこまで変わらなかったです。
収録の場合はこの後編集作業が入ります。
編集ソフトの話。Davinci Resolveで複数台のカメラでも楽々。
ここからは編集作業に必要な映像編集ソフトの話です。
今回私はDavinci Resolveの無料版を使ってみました。
今までMV含めて動画を自分でやる時はIMovieで編集していたのですが、IMovieって動画2つまでしか重ねられないんですよ。普段は何度も書き出したりして工夫しつつやってるんですが、カメラアングル4つのライブを編集するには厳しいかなと。
Davinci ResolveはBlackmagic Designがリリースしている映像編集ソフトです。多機能でプロも使ってるらしい。無料版もある。太っ腹。
このソフトは色の調整も細かくできるのですが、今回のライブでは複数アングルで撮った映像をボタン一発で合わせられる機能"マルチカム”が非常に使えました。
動画をDavinci Resolveに読み込ませて選択、右クリックで開いたメニューから"選択したクリップで新規マルチカムクリップを作成"を押すだけです。アングルの同期をサウンドにすれば各動画の音声を解析して勝手に音を読み込んでくれます。楽チンだ。
この機能を知らなかったころは動画の音を聞いたり波形見たりしながら自力でカメラ4つ分合わせてました。無駄な労力です。
Davinci Resolveには他にもいろんな機能があって、非常に使えるソフトだと思います。無料版だとエフェクトとか結構制限されますが、マルチカムを含めた基本の機能は問題なく使えるのでちょっとした編集には十分です。
ただ高機能ゆえか私のMacbook Airだと動画編集中に落ちることがあるので、比較的軽く使えるIMovieの需要はいまだに健在です。
あとはひたすら音声を聴きながら編集して、プレビューして、編集して、プレビューして…を繰り返し、なんとか形にして完成です。
反省点、ライブでのやらかしポイント
ここからはライブをやってやらかした点です。
恥を晒す様ですけど、皆さんの参考になればなって…
一眼レフのピントがめっちゃボケた。
一番画質良く撮れているはずの一眼レフのピントがずれてボケボケに。
編集でなんとかくっきりさせようと頑張ったけどやっぱり限界があった。
テストの時は綺麗に撮れてたんですがね…。スマホやIPadは綺麗に撮れました。一眼は画質が綺麗な分ピントなどちょっと設定がシビアかなって思いました。使ってるのが初心者用のエントリーモデル一眼っていうのも大きいと思いますが。
こういうピントのミスは一人でセッティングするライブだとあるあるじゃないかと思います。確認が難しい。
防ぎ切れるかわかりませんが、チェックをもっと丁寧にやろうと思いました。それかカメラ担当に協力を仰ぐか。
せっかくの複数カメラなのに、似すぎるアングルを撮影してしまった。
この前に屋外でライブを収録したのですが、その時全然使わなかったアングルが一つありまして、今回はそれを受けて使えるアングルを増やそうと思ったのですが、もうちょっと工夫すればより動きのあるライブにできたかなと思います。
一人ライブだと手に負えるカメラの数も限界があるので、本当にちょっとしか違わない映像2つはもったいなかったかなって。
ほんのちょっとアングルが違うだけでも切り替えると動きが出てくれるので、そこまで不満はないのですが、
でもこれくらいアングル増やすライブする意味あるか?となってもいるので、もしかしたらしばらくは多アングルの切り替えにトライしないかもしれません。するかもしれません。わかりません。
本番直前にカメラを壊した。
セッティング中Q2nを三脚ごとバターンとやってしまいまして。おかげで電池を入れるスペースを中心に大破。
Zoomさんのカスタマーサポートの即対応神対応っぷりのおかげでなんとかなりましたが、これが本当に締め切りのあるライブ本番当日に起きていたらと思うとゾッとしますね。
機材を壊さない様落ち着いて作業しようね…。
こんな感じで手探りでやってます。
もうひたすらテストテスト試して直してテストを繰り返すだけです。
PAさんや照明さん、カメラさんのありがたさが身にしみる…。
今はコロナなんで仕方ないとは思いますが、書いてみて一人でやるって本当自己満だよなと思いました。ライブハウスから配信すればパフォーマンスに集中できるしクオリティ高く撮れるかなと思います。あとスタッフさんをいれるとか。友達に手伝ってもらうとか。
ただ自室から一人で頑張りたいって同志の方がもしいるなら、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。お部屋最高。
今回は以上です。読んでいただきありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません