お気に入りインディーギターブランドを紹介する話、その① – TONFUCHS GUITARS

2021年5月31日

こんにちは、お久しぶりです。妖怪ギター女です。

更新が滞っていて申し訳ない。引きこもってるはずなのに謎に忙しいのです。自分で勝手に忙しくなってるとも言いますが、自分で勝手になかなか楽しく頑張らせてもらっています。

さて、引きこもり続きの生活が一年ほどたちましたが、そうなるとおうちでSNS廻りが捗りますね。

家に籠もっていますと目に入るものにあまり変化がないわけで、かっこかわいいファッションや最近流行のクールな3Dアートなんかに癒しと変化を求めています。

外出自粛前からインターネット大好きマンだったので、あんまり生活変わってないんですけどね。前と同じことをやり続けていてもいい感じに罪悪感が消えてくれる昨今です。

そんなことを考えつつSNS見てると可愛いギターメーカーがいっぱいあるわけですよ。

だいたいは個人でやっているメーカーさんが発信しているのですがそれがまあ可愛い。

超ハイクオリティなものからなんでそうなったのかわからないギターまで。

大手で有名メーカーさんのギターも完成度高くて惚れ惚れしますが、小さなメーカーさん特有の荒削りさと尖った感じがバシバシきて大変良い。

そんな尖った可愛さとときめくかんじ、そして個人制作ゆえのフェチとこだわりの詰まった造形をを是非皆さんと共有して語って愛でたいなという、ただそれだけの記事です。

紹介のためインスタの投稿をいっぱいベタベタ貼ります。ちょっと鬱陶しいくらい貼ってしまいました。一緒にスマホ眺めてキャッキャしてる気分で見ていただけたら嬉しいです。友達に会えなくてご無沙汰なんです。はい。

ということで私の一押しギターメーカー、Tonfuchs Guitarsについて今回は書きます。

サウンドハウス

Tonfuchs Guitarsとは

今回取り上げるのはドイツのギターブランドTonfuchs Guitarsさんです。

読み方は「トンフックス」と読むようで、ロゴマークにもなっている狐さんを意味するドイツ語「Füchse」が元っぽいです。英語で書かれるとパッと読みDogをDogeって読むようなあれにも思える

ときめく高品質

そんなTonfuchs Guitarsさんは、おそらく狐が好きなUwe Schölchさんが個人で経営しているオーダーメイドがメインのギター・ベースブランドです。

木の選別からパーツのセレクトまでこだわりぬいたハンドメイドギターを2005年からずっと作り続けていらっしゃるそうです。

公式サイトのトップページで大量生産には興味ありません!!とキッパリ言い切る潔さに痺れる。

元はドイツのハイエンドギターメーカー、Schack guitarsやNik Huber Guitarsで働いていたビルダーさんだそうです。

どちらも杢目フェチが舌舐めずりしそうというか、長髪で長身でPlayerが愛読書のにーちゃんの愛機になってそうというか。

偏見に塗れてますがなんか「強そう」なギターメーカーなんですけれども。

そこの弟子であるはずのtonfuchsさんのギターは意外にも…と言っていいのか、強いというよりはシンプルで可愛い系のデザインです。

見た目はちょっぴりレトロな感じ。製品にはマットな色やビンテージ風の塗装が多いようです。

高光沢仕上げもあるのですが、写真で見るとツヤツヤなんですが過剰すぎないというか、結構控えめというか、どこか渋い感じ。

塗装には並々ならぬこだわりがあるらしいのですが、ちょっと私これが何を意味するのか説明できるほど詳しくないんで公式の適当翻訳貼っておきますね。

Tonfuchs製ギターの仕上げは、見た目に美しいだけでなく、音を減衰させることなく楽器を自由にスイングさせることができます。マホガニーのような粗い多孔質の木材に使用している気孔充填剤は、ミネラルベースのものです。下塗りには固形分濃度の高いセルロースのコーティング剤を使用しています。最終塗装に使用しているのはセルロースワニスです。アクリル、ポリウレタン、ポリエステルなどは一切使用していません。

Tonfuchs Guitars

ミネラルベースだと音がどう変わるとか、ポリウレタン塗装はあかんのかなとか、その辺私の知識じゃわかりません。しかし細かいことはわからなくてももうその見た目でノックアウトですよ私は。

さすが自分で「見た目に美しいだけではなく」と言うだけあって、光沢系からビンテージ系までいちいちいい感じにカッコええのです。

そしてその塗装の裏に透けて見える杢目がまためっっっちゃ綺麗なんですよ…。ボディもいいですが、ネックの杢目がまためっっっちゃくちゃ綺麗。

見るからにツヤッツヤすべすべで、一度触ったらもう一生弾き続けてられるんじゃないかしら。

この動画でもネックやボディのサイドをアップにしてくれるのですがいちいち綺麗。細かいところまですっごく綺麗。そして音もいい。途中に入ってくる謎のリスかなんかの映像もいい。

音の粒も一個一個よく聞こえて良さげなのですが、印象的なのはすっごい長くて綺麗なサスティン。

私は正直ギターの音はエフェクトやアンプのセッティング、弾き手次第でめちゃんこ変わるものだと思っているので自分で試奏しない限りあんまり音について触れたくないんです。試奏動画だと録音環境もバラバラですし。服も自分で実際来てみないとわからないじゃんっていうあの感じです。

でもクリーントーンでのサスティンに関しては弾き手や環境に左右される部分が割と少なくて、動画を見る時一番自分ごととして参考になるんじゃないかなって思ってます。あくまで私はね。

実際いいギターってサスティンめっちゃ綺麗よね。私のもってるお安めのギターたちはサスティンが死んでることが多いです。友達のビンテージ物のギターとか触らせてもらうと一番目の感想が「音が切れねえ…」だったりします。

Tonfuchsのギターは伸ばしたいだけ伸びてくれて、消える時にはピタッと消える。そんな素直な高品質さがある気がします。すごい。

可愛いラインナップ

そんなTonfuchs Guitarsのオーダーメイドシリーズには何種類かありまして、ダブルカッタウェイにぽってりした下半身が可愛いDyna

ジャズマスっぽいボディのボルトオンネックギターで、ピックガードの形がどれも可愛い、ピックガードなくても可愛いBullDog

Bulldogと同じ形のベースでSportbassっていうのもあります。私はこのBulldogシリーズが一番気になっています。

他にはファイアーバードっぽいボディですが、レトロなテースピースとやしの木プリントのピックガードで一気にサーフな雰囲気のBulldozer。

テールピースのない、もっとSchecterっぽさ溢れる同シェイプのバージョンもあるようです。ゴリゴリの低音リフ弾きたい人にも適したギターのようです。

そして細部に拘ったというテレキャスターシェイプのLovecaster。ロッド調整はボディ側でやるみたいでバッチリ隠れてます、見た目に非常にシンプルな感じ

ギターは全モデルGotohのペグ、ベースはHipshot Ultraliteのペグを使用。あと全モデルにトレブル・ブリードなるものが付いているそうで、これはボリュームを下げたときに高音域が失われるのを防いでくれるそうです。すごいね。

一眼で惚れた私的一押しモデル。

そんな感じでオーダーメイドラインもとてもいいんですが、

実は私が初めて見たtonfuchsのギター、心を持ってかれたギターはこっちなんですね。

オーダーメイドシリーズじゃなくって、カスタムモデルのMotoCultシリーズ

なんとバイクの部品をギターにそのまま組み込んじゃってるそうです。もう可愛いのなんのって。

初めて見た時衝撃でしたよね。可愛い。かっこいい。レトロでオシャ可愛い。

元になってるのはBulldogタイプのギターなのかしら?

ボディにくっついてるのはDucatiとRizomaコラボのフィラーキャップという部品っぽいのですが、そんなパーツが果たして音にどう関係するのか、詳しいことは私にはわかりません。

ブランドのインスタを見るとツーリングの写真とか上がってるので趣味100パーセントの可能性は高いです。そこが良い。好きが詰まったその感じがいい。

ベスパモデルのMotocultもあるようですよ。

あ、可愛い。

こっちのボディにくっついてるのは50年代ベスパのホーンみたいです。ここから音なるのかな。多分ならないんだろうな。でも可愛いな。

ピックアップのカバーがレトロフューチャーって感じでたまらんですねえ…本当可愛い。

あとZundappってドイツのメーカーのバイクがモチーフなモデルがあったようです。

ああ可愛い

ていうかそもそもこういうバイクめっちゃすきですわー……。

ギター好きな人ってバイク好きな人も多い気がします。私もバイク好きです。ボーッと見るのが。

はい、乗らないし乗れないし詳しくもないです。でも見てるとワクワクするよね。

このカスタムギターは写真しか公式サイトにないのでわからないのですけれど、Bulldogの値段が日本円で40万以上なので限定モデル+バイクのパーツ部品代+送料考えたらベスパくらいの値段はしそうです。Ducatiのガスキャップとか3万くらいするみたいっすよ…

もしもお金があったなら、ギターを買うか、バイクを買うか。

これ一本あればギターとバイク両方の欲が満たされそうで良いんじゃないでしょうか。

すいません適当言いました。多分ベスパタイプのMotoCultギターとかもっちゃったらそれもってベスパに乗ってドヤ顔したくなりますね。

AKIRAみたいな昔のDucatiに跨ってライブハウスに乗り込みたくなりますね。

昔のバイクや車ってなんであんなに可愛いんだろうか…

Tonfuchs Guitarsの面白いインスタ。

そんなわけで品質、ぶっ飛び具合合わせて心をドキュンといぬいてくるTonfuchs Guitarsさんですが、SNSがなかなか面白いのです。

例えばインスタを他にもこんな可愛いペイントのものとか

こんな出落ちみたいなのとかいろいろあります。

このギター、2006年のドイツワールドカップの記念に作られたらしいのですがどうも緑の部分がまじで芝のようにフッサフサらしいです。細かいところまで本気なその姿勢が素敵。

そんなどんな時も全力なTonfuchs Guitarsさんが私は大好きです。

あと投稿のネタ度がたまに高めで、インスタグラマー的な意味でも見ていて面白いです。どういうシチュエーションで撮影したのか謎な製品ショットも数あり。

こうやってギターを椅子で寛がせるくらいならまあ、やるかなって思うんですけど

ここまでいくとちょっとよくわかんないですね。水の上に浮かべて商品写真を撮ろうって発想がまず面白いのと、この角度と距離だとギターの詳細が潰れてどんなギターなのかよくわからないところが非常にポイント高いです。

最初コラかと思ったよ。

で、コラはコラで、こういうネタコラを定期的に投稿してはったり。

いい雑コラだあ…

公式サイトの強気で真面目な文章からパッと想像できないような面も含めていろいろ楽しいメーカーさんです。

あとTonfuchsさんも可愛いロゴを使ったTシャツを販売していて、かなり欲しいです。このピンクフロイド風キツネロゴのTシャツめちゃくちゃ可愛くないですか。

キツネビーム!って感じ

ギターメーカーってTシャツつくりがちですね。そして私も買いがちです。このTシャツはTeespringで買えます。

以上私の好きなメーカーさんの紹介でした。

長い記事にお付き合いいただきありがとうございます。

本当はあと2メーカーさんくらいまとめて、「あまり知られていないおすすめギターブランド○選」みたいなお役立ち記事書きたかったんですよ。

でも語りたいことが多くなりすぎて無理でした。一メーカーで5000字届きそうなんだもんさ。

これをあと数メーカー分一記事にまとめるのは読者さんにも、そして何より私にも優しくありません。

なのでそのうち、気が向いたら他のメーカーについては別の記事で語ろうと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。