八弦小唄のハイセンスギター、So Whatを試奏してきたよ
こんにちは、今日も元気に機材ライフ。ギター女です。
今日は京都高島屋の展示会で見かけた素敵なギター、So Whatを試奏してきたのでレビューしようと思います。
アメ村のリペアショップ、八弦小唄さんが手がけたオリジナルギターです。

この左右をひっくり返したボディシェイプ。ちょっと変わっているけれど狙いすぎていない感じがハイセンスだなって思います。ちょっと無いですね。
ちなみにこちらのギター、デザイナーは大阪で&FUNというブランドをしています高井さんです。
アメ村の一時代を築き上げたというファッションギークのカリスマ。
ギタリストとしても腕が確かでLos angelsというバンドでゴリゴリ弾き倒しています。
ギターとファッション両方を愛する人だから考えられたそんなギターです。レアでおしゃれなバンドTシャツも取り扱っていますのでお近くに立ち寄られた際はぜひ。
ちなみに本当に偶然なのですが高井さんは筆者もアメ村に出入りしている際に知り合い、10代の頃からお世話になっている方です。
大学の卒業式の際は一式お洋服を見立てていただいたりしました。ライブ衣装や普段のおしゃれ着として使えるように頼んだコーデはきているときの評判が大変よろしいです。普段の私と別人だそうです。
自覚はあったとはいえ、普段どんだけひどいねんと思いました…もっと機材にかけるお金を服に回そうと思います。
私の服のことは置いておいて、使用感について書いていこうと思います。
左右反転ボディシェイプ、その功罪。
こちら八弦小唄さんのHPです。
So WhatにはGroovee GirlとGroovee Boyの二種類があるようですね。どちらにも共通しているのがボディシェイプ。左右をひっくり返してあることでPUの傾きも逆になり、ストラトっぽいサウンドをベースにして、そこに低音のきらびやかさが加わるちょっと特徴的なサウンドです。八弦小唄さんはヴィンテージなギターの取り扱いが多いようなので、ジミヘンの左利きサウンドが多少念頭にあったのではないかなと想像しています。
そして左右逆にしたことでハイポジションが少々弾きにくくなっているのですが、そもそもネックもすごく太くてラージヘッドで、あまりメタルの早弾きのような想定では無いのだろうな…というのと
…ここはデザイナーさんを個人的に知っているからの私の憶測なのですが、
高井さんのギターのプレイスタイルがオルタナティブにコードを掻き鳴らす感じでしてハイポジション全然弾かないんですよね。
ネックが太いのもヴィンテージのアメリカンなサウンドを目指したのもあるのでしょうが、高井さんの手が大きいのもあるのではないかと。
つまりは万人誰にでもどんなプレイスタイルにも対応できるギターをあえて目指さず、デザイナーさんと職人さんの夢を詰め込んだとんがった仕様になったのではないかと。あくまで個人の憶測です。またお金貯めてお洋服買いに行ったら質問してみます。
Los Angelsはこんな感じのカッコイイバンドです。好きです。
クールで無口な男の子、キラキラかわいい女の子。
GirlとBoyそれぞれの特徴を。
1vol 2toneのGirlはとにかく倍音豊かできらきらイケイケ。
オープンコードなんかじゃかじゃかと弾くといい感じでした。
ネックはメイプルとローズ両方選べたのですが、メイプルのほうが倍音が強調されて特徴を伸ばしてる感じがしました。好みですね。トーンの効きが強く、バンドサウンドに合わせた弾き方ができそうです。
Boyは音の深さはそのままに倍音が出音にまとまってると感じました。芯がある音という感じ。
またBoyには左利き用のPUが搭載されているとのことで、シェイプの特性と相まってより低音に寄った音ですね。パワーコードや単音、ギターソロひき倒す人にはこちらがおすすめ。ジミヘン感ある感じはこっちかなあって思いました。トーンのききもゆるやかで使える音を微調整できる感じ。
Groovee Boyが太い音、Groovee Girlが厚い音って感じでしょうか。お好みですねえ…悩みます。
いろはちゃん以来久々のストライクなギターだったので買うかすごくすごくすごくすごく悩んだのですけれど、お給料日前でしたので泣く泣く見送り。Girlのピンクがすごい絶妙な色で欲しかったの…。
試奏の際お話をさせていただいた方がKEY楽器京都の店長でこのギターの開発段階からSo Whatに惚れ込んでいたという方で、色々なお話を聞かせていただきました。
こちらでインタビューされてるお方ですね。話していてこのギターへの愛情がひしひし伝わってまいりました。
ベテランデザイナーの確かなセンスと力量。プライベートブランドならではの強みとプライド。良いものを望む人へ届ける小売の力と愛。そういったものが詰まったとても良いギターだと思います。ああ欲しいなあ…
八弦小唄さんは元々がリペアショップだからアフターフォローも万全。お勧めいたします。でも勧めすぎて私のぶんがなくなったら悲しいなあというジレンマ。なぜこうもお金がないときに限って良い子を見つけてしまうのか。
そんな複雑な思いを込めて今回この記事を書いております。
あ、あとデザインをした高井さんのブログはおしゃれ情報がいっぱいで私ものぞいて勉強させていただいてます。お店も素敵なのでぜひ。
なんか宣伝過多になりましたが、別にこのブランドにお金もらってるとか、記事書いてって頼まれたとか、そういうことは一切ございません。私の好み100パーセントです。念のため。
このギターが単にめちゃくちゃ好みだっただけです。それだけです。
オタクってそんなものです。
今回はここまで。読んでいただきありがとうございました!
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