MASFペダルを借りちゃったので感想書くよ!-kidnapperをちゃんとギターペダルとしてつかってみたよ-
こんにちは、機材好きです。今回は面白機材紹介ブログっぽくノイズ系ペダルについて書こうと思いますよ。
その名もMASF PedalsのKidnapperです。
なんかあーてぃすてぃっくなイラストがかいてあってすてき。
ちなみに個人的にMASFかDevi everのペダルがボードに入ってるだけでなんとなく所有者の性格がわかっちゃうような気がします。わたしだけかしら?
借りたのは私のお友達からです。
友達は私のよく出入りしているライブハウスでシンセをつかったノイズをやってる人でして。
彼曰く「このエフェクターつなぐとどんなノイズもこいつのノイズになっちゃって物足りない」ということでギターの私が借り受けています。
せっかくの機会やし借りてる間に色々お試しして見たよ!
1.調べてみる
まずこのKidnapperについて。
Kidnapperは元々はDOD BUZZ BOXというノイズとファズとオクターバーが組み合わさったようなエフェクターのクローンを目指して作られたらしいですね。
こうして比べてみると音全然似てないですね。
むしろ整った感じになった?とか思っちゃう。
でもこれには理由がありまして、どうも最初はクローンを目指してたんだけど色々試しているうちに同じMASF pedalsから出ているノイズ発生マシンSCMをより思い通りに操作するためのエフェクター、という風にだんだん進化してっちゃったらしいのです。
ちなみにSCMにかける用途でこの子を使うとこうなります。
狂ってやがる。
貸してくれた友人よ、十分もの足りると思うんですけども。
パラメーターはオクターバーのの種類の切り替えスイッチとVolumeつまみと音色…というかファズの強さとオクターブのかかりと暴走っぷりをまとめて動かすようなSawつまみの3つのみです。というか実質1つかなって感じよ。
たしかにオクターブのつまみをいじるとノイズに音階のようなものができるし、動画を見る限りはなんか明らかにBUZZ BOXより使った時はノイズが単調にならないんですよね、いい感じになるんです。
これに合わせて開発っていうのも納得。
2.ギターで使ってみる。
で、じゃあギターペダルとしてはどうなのよって話になるわけですよ
こいつの使用感のレビューがまた少ないのと動画も大概SCMと合わせて使ってるのでなかなか情報がないのですが、いろんな方面からの評価をかきあつめると「そもそもギターにつかうペダルではない」って言われてるみたいです。
その理由はギターを弾いて見るとわかります。
なんかね、こいつをふんでリフとか刻んでるとたまにオクターブアップするような感覚がするのよ。
それでん?とおもってじゃらーんとコードを伸ばして弾くでしょ。そしたらね、
なんかランダムアルペジエーターみたいになった。
…な、何を言ってるんでしょうねって感じ。
実際は別に音程が変わってるわけでもないっぽくて、でもなんかアルペジエーターぽい。でも多分違う。
多分ランダムに強く出る帯域が変わってる?のかな?多分。
タネが何とかわからないかとGaragebandにつっこんで単音弾いてみたのです。
お試しした結果ですが、まず低音中心に全体が上がりまして
んでそこから200Hzあたりと500hzあたり、さらにそこから数百ヘルツ刻みに波形がぎざぎざにおっきくなってそこからすーっとさがってく、とおもったら弾き直してもないのにもう一回全体がぐわっと上がる。
う、うまく言えなくてすいません。
だからコードとかじゃらんとひくとそのコード内で強調される音の場所や音量がだんだん変わるのでアルペジエーターっぽく聞こえるぽい?のかな?わからない。
ちょっと背伸びして難しいことを言いましたので効果を簡単に言いますと、
ずーっと単音のリフを弾いてるだけのはずなのにだんだんワーミーのオクターブアップが勝手にかけられてしまう、しかもランダムで。
多分こんな感じだと思います。素人がみただけだから、本当は違うのかもしれない。ご指摘お待ちしています。
と言ってもワーミーみたいに音程がほんとに変化するわけじゃなくてあくまで「そう聞こえる」だけっぽいです。
なので実際効果は文字にした印象ほど強くはないけど、これはなかなかやばいです。すっごい低音に迫力があるからずんずん重いリフ弾きたくなるけど、わけがわからんタイミングで音がぴょんっと上がっちゃうのです。
あと単音リフとか弾いてる間に拍関係なしで音程変わっちゃう、なんてことももちろんおこりますから。
聞いてる方からするとなんかリズムにえもいえない違和感を感じるかもね。特に伸ばす音が入ると顕著よ。
多分ザ・シンプルなSCMのノイズがすごくかっこよくなった原因ってこれだと思います。これはギターだと使えないって言われるわけだわ。あと他のノイズを食っちゃうわけだわ…。
3.それでもギターでつかってみる。
でも私ね、ギターと相性はそんなに悪くないと思うのですよ。
個性豊かなノイズ発生器につなぐと、貸してくれた友達の言うようにそのノイズをくっちゃう。
SCMにしろ元が素直な音色であるほど、このエフェクターの変態さは生きるかな、と思うわけで。
ギターの音色ってナチュラルでしょ、多分あうよ!…多分!
ということで私なりにお試ししてみた結果一番好きな使い方はこれ。
Kidnapperの前にディレイをつなぐ。
これですね。
「空間系は歪みのあと、というか最後」の定番はガン無視ですけど、このエフェクターを使ってる人は多分あんまり気にしないと思うので。
そして付点8分ディレイリフとか、ディレイのタイミングに合わせてピッキングするとか、とにかくディレイをからめたフレーズを弾くのです。
別にU"のコピーをするときにMASFかけろといっているわけではありません。それは優しいと評判のThe Edgeも苦笑いの所業です。
ディレイリフはその特性上曲のテンポやビートをずらしにくくなるので、どうしてもかっちりするんですよね。まあそれがかっこいいんですけどさ。
でもこのKidnapperくんはその辺の細かい事情などおかまいなしによくわからないタイミングでこっそり周波数を変えてくるので、なんかみょうに生々しい?人間味のある?ニュアンスが生まれます。
多分余計に「え、この人何弾いてるの?」ってなると思う。
Kidnapperは原音をいじってるわけでもないから弾いてる音程からはずれないし、変化も本当に音程を変化させるものに比べたら自然だし。
あとディレイのおかげで多少変でもなんか溶け込んでくれる感ありました。空間系優秀。困ったら空間系。
いっそ付点八分ディレイでギターソロを弾いてライブ感のあるディレイギターソロとかどうですか。
あとはこのディレイとkidnapperでできたフレーズをサンプリングするとか…?
予期せぬ効果を持ってくるなかなか珍しいギターペダルですしデジタル的なものと組み合わせた方がつりあいは取れて扱いやすいかしらと思います。難しい。
4.感想。Kidnapperは生々しいペダル。
生々しさってノイズというかマシンライブとかやるひとが多分すっごく欲しがってるものだと思うの。
でも最近はエフェクターの性能もどんどん向上して、生々しい楽器であるギターでもある意味「予想通りの音」が作りやすくなってると思う。
そんな中に一つこのどこか人間臭いペダルがはいるだけでまた全然違う世界にいける気がします。
まさにKidnapper、生々しい世界に「拉致」してくれるペダル!
…
ち、ちょっと苦しかったかしら…。うまいこといったつもりなのに言えてない感じが我ながら辛い。辛い。ああ辛い。
でもオチを何とかつけたい関西人。関西人がみんなおもしろの天才だと思わないでください。
はい。無理やりです。
ごめんなさい、正直完全にギターハウらせてノイズだす以外にはこれしか思いつかなかったです…。それもそれでいいけど、それだと結局ギターをナチュラルなノイズのでるマシンにしてるってことですし。
じゃあSCMでええやん?となっちゃうと何にも言えないので。無理やりひねり出したよ!
あと全開にSawつまみをまわすとベースアンプなみの低音が出せるのですごくきもちいい、いっそこれをギターとベースアンプとの間につなげばいいと思う。
とにかく面白いエフェクターなので変態さんは買えばいいと思うよ!わたしはこの子を返す日までは使いたおさせてもらうつもり…せっかくの製作者様の愛のこもったペダル、ギターに使えないなんてもったいないのです。

本当見た目も可愛いですよねこの子。
以上読んでいただきありがとうございました!
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