元リサイクルショップバイトが考える。その1-リサイクルショップでのギターの選び方。
こんにちは、機材厨女です。持ってる機材ネタ以外も書いていこうかと思います。結局機材の話なんですけどね。
私は以前リサイクルショップでバイトをしていまして、楽器のことしかわからないため担当は楽器でした。拙いですがメンテや接客、査定なども少し行っていました。
そもそもリサイクルショップのバイトを決めたのも、そこのギターのラインナップがEastwoodとかKawaiのギターとかいろいろ充実してたからですし。面接の時にいかにこの店のラインナップが素晴らしいかを志望動機で語って、社員さんに「ここのギターってそんなにいい?」って聞かれて「はい!!」って笑顔で答えたら受かりました。
そんな楽器好きな性格を知っている友人からたまに「楽器って中古で買って大丈夫なの?」「ギター始めたいんだけど、どうやって選べばいいと思う?」と質問されるので、自分の考えの整理がてらこんな感じの記事も混ぜて書いていこうかと思います。
第一回は「中古楽器購入はありかなしか」
結論。「中古楽器でも全然オッケー。ただし買う店は選ぶべし」
私は中古楽器でも全然大丈夫だと思う派です。
リサイクルショップで働いてたくらいだし当然ですね。
中古コーナーって珍品が安く売っていて魅力的です。そしてもし中古楽器店などでぴんと来るいいギターがあったら「でもこれ中古だしなー」ということを判断理由にしなくても大丈夫だと私は思います。
私が勤めていたところの話になるのですが、音が鳴らなかったりネックが修正不能なほど曲がっていたりするようなギターはそもそも買い取らないので。
楽器って一応動作確認をしてその上で磨いたり軽くメンテして店頭に並べますのでそこそこ人件費がかかります。買って後悔するほどやばいものは買い取りませんし売りに出しません。多分。
どうしても引き取って欲しい!と言われたものはジャンクとして注釈をつけて売り出します。ノイズや不具合があればそのことは記載しますしそれを考慮した上でお値段をつけます。なので店頭に動作品として出ている時点で、これつかえないのでは?という疑問に関しては大丈夫だと思います。
ただし、これはある程度楽器に力を入れているお店の話。
楽器屋の中古コーナーや某ハドフとかでしたらプロ中のプロがそういったところのチェックを行うので気にせず好きなものを買って大丈夫だと思います。ですけれどリサイクルショップや中古のものを多く売ってるお店の場合は注意が必要です。
リサイクルショップのようなお店って、当然ですが店によって力を入れているジャンルが違います。ブランドに強かったりアパレルの品揃えがよかったり、家電に強い店員さんがいたり。
そしてちっさいお店の場合弱いジャンルにはとことん弱いです。店舗の面積にも扱える品数にも限りがあります。
やっぱり店の主力はブランドと衣料と雑貨家電の場合がほとんどです。なので楽器に詳しい方よりブランド、アパレルに詳しい方の方が店員の割合としてはやっぱり多いんですよ…。
どこの店舗も楽器に全力なんて夢のようなことはありえません。悲しい。
楽器はシーズンの切れ目にぽんぽん買い換えないでしょう。
え、買うよって顔した機材中毒の人!!普通はそうなの!!!
当然査定をするのは人間ですから得手不得手のジャンルがあります。そして人件費などの都合もあり、詳しくないものの査定をせざるをえないこともあるのです。パートのおばちゃんがブランドから楽器から全ジャンルの査定と買い取りを行っているなんてところもあるようで…。
もちろんそういった場合楽器を触ったことがない方が査定をしますので、音が出るかどうか確認しているのか怪しいお店の噂もちらほら。
なのでギターコーナーが片隅の薄暗いところにあったり、自分がギターを売ったときの買い取り査定額がやたらと安かったり、ギターの値札にブランドなどの情報なしで「エレキギター」とだけマジックで書いてある店だったりなどしますと、詳しい方がいないか手が回っていないかでメンテやチェックが行われていない可能性があるかもしれません。
そういう店でもし気に入ったギターを見つけた場合、詳しい方を連れて行くのを私はおすすめします。
楽器選び、お店選びのポイント
じゃあどういうお店でどういうギターを探せばいいのか。
まずはギターでチェックした方がいいポイント、私はネックだと思います。
ボディの傷はそこまで音に影響しないと思いますし、電気回りも案外交換や掃除でなんとかなってしまうところなのでよほどでなければ大丈夫。ただ修理代で追加のお金が飛ぶことを考えて、トータルだと結構高くつくかもしれませんね。
ただネックは、これがやられてたらなかなかどうにもならない。交換のハードルも高い。ハードオフのジャンク売り場でいいネックを探すのが日課って強者のあなたはどこでギター買っても大丈夫だと思います。
ネックが反っていないか、フレットが減りすぎていないか、ハイフレットで音が詰まらないか。そんなところを一通り見てみたら少し安心かと思います。
服と一緒です。とりあえず試奏させてもらいましょう。
そしてお店選びの際はペグやフレットが磨かれていたら一応「あ、売り場に並べるとき手は加えてるんだな」ということでその店で買うべきかの一つの目安にはなるかと思います。パーツ磨いただけの店とかもあるかもしれないんで、断定できないですが。
あとは買い取り金額がちゃんとしているかとか、定価が書いてあるかとか。
「楽器に多少詳しい店員がいる」とわかるような店であれば少し安心できるかと思います。
…まあ私の勤めてた店やその系列店なんかを思い返すと、楽器の買い取りは他のジャンルより少ないため別のジャンルと兼任している方が多く、そちらが忙しくて楽器の方はチェック漏れ状態で品出しなんてこともたまに起こりますので。
チェックもれ状態で店頭に出されたギターをもう一回直してみたりとか手が回ればいいですが、バックヤードを見ればいない間に買い取られた山の様なジャンクに近いギターたち。場所をとるから早く出せよという目で見てくる社員さんたち。
あと楽器担当がいない間にライブハウスレベルのベースアンプを勝手に買い取られて、しかもそれよく見たら壊れてて結局年単位で楽器売り場のスペースを占有し続けるみたいな…。
思い出したら胃が痛くなってきた。
脱線しましたが、なのでこの記事はあくまで参考程度です。結局中古はスリルとロマン、自己責任の世界。でも素晴らしい世界。
なんだったら知識をつけてそこまで楽器に力を入れていない店で名品珍品を格安で落とすのも醍醐味ですしね!私はリサイクルショップでVOXのDynamic Looperを格安で買いましたよ!
本当めっちゃ安かったです。でも他に買ってる人あんま見ないからあの店の目利きは正しかったのだと思います。需要と供給。
どうかあなたが素敵な一台に巡り会えますように!
以上読んでいただきありがとうございました。
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